AVFS
AVFS とは? †
- AVFS = Avisynth Virtual File System (AviSynth 仮想ファイルシステム)の略。
- Joe Lowe 氏作。
- readme.txt の説明
AVFS is a user mode file system for Windows which exposes the output of Avisynth scripts as virtual .WAV and .AVI files. This allows Avisynth to serve video and audio data to applications through the file system, without using the systems VFW or DirectShow APIs.
(試訳: AVFS は、AviSynth スクリプトの出力を仮想の .WAV ファイルや .AVI ファイルとしてエクスポーズ(公開)する、Windows 用のユーザーモードファイルシステムです。これは、AviSynth が、システムの VFW API や DirectShow API を使わずに、このファイルシステムを通してビデオや音声のデータをアプリケーションに供給することを可能にします。)
想定される用途 †
- 32 ビットの AviSynth とプラグインからのデータを 64 ビットのエンコーダやメディアプレーヤに供給する。
- ファイル共有を通してデータをリモートシステムに(可能性としては Windows 以外の OS にも)供給する。
- 複雑なスクリプトを複数のシステムで並行して動作することが可能なステージに分割する。 VFW や DirectShow をサポートしていないエンコーダやプレーヤにデータを供給する。
ダウンロード †
- AVFS - Avisynth Virtual File System からダウンロードすることができます。
インストール †
1. Pismo File Mount のインストール。 †
AVFS は、Pismo File Mount を使用しています。このため、AVFS を利用するには、前もって Pismo File Mount Audit Package をインストールしておく必要があります。
Pismo File Mount Audit Package は、Pismo Technic Inc. のダウンロードページから入手することが可能です。
Pismo File Mount について †
Pismo Technic Inc. - Pismo File Mount
Pismo File Mount is a Windows system extension that enables application controlled virtual and user mode file systems. Using Pismo File Mount, applications can expose all kinds of program and user data through the Windows file system interface.
(試訳: Pismo File Mount は、アプリケーションによりコントロールされる仮想のユーザーモードファイルシステムを可能にする、Windows システム拡張です。Pismo File Mount を使用すると、アプリケーションは、あらゆる種類のプログラムやユーザーデータを Windows ファイルシステムインターフェイスを通してエクスポーズすることが可能になります。)
2. avfs.dll のコピー †
avfs.dll をあなたの選んだフォルダにコピーします。たとえば、"C:Windows" フォルダなら動作するだろうということです。
以下、avfs.dll を "C:Windows" に置いているものと仮定して説明します。
3. avfs.dll の登録 †
avfs.dll を Pismo File Mount に登録します。
コマンドプロンプトで以下のコマンドを実行します:
pfm register c:\windows\avfs.dll
AVFS のアンインストール †
AVFS を無効化またはアンインストールしたい場合は、以下のようなコマンドを実行します:
pfm unregister c:\windows\avfs.dll
その後で、avfs.dll を削除します。
使用法 †
マウントとアンマウントの手順を紹介します。readme.txt によれば、Pismo File Mount を使って他にもできること(コマンドラインインターフェイスやマウントコントロールユーティリティ含む)があるそうです。
マウント †
- エクスプローラのマウントしたい AVS スクリプトの上で右クリックします。
- 「quick mount(クイックマウント)」を選択します。すると、スクリプトが消え、同じ名前のフォルダに置換されます。
- フォルダ内にある *.avi ファイルと *.wav ファイルを使用します。
アンマウント †
- エクスプローラの AVS スクリプトフォルダの上で右クリックします。
- 「unmount(アンマウント)」を選択します。
オプション †
以下のオプションは、AVS ファイル内(AVS ファイルの上の方)で設定することによって、AVFS の機能をコントロールすることを可能にするものです。詳しくは、同梱されている sample.avs を参照してください。
- AVFS_ReadAheadFrameCount=35
- デフォルトの先読みフレーム数を変更する。0 に設定すると、先読み機能を無効化。
- AVFS_AVI_NoInterleave=false
- 音声データと映像データをフレームごとにインターリーブするか否かの設定。エンコーダまたはプレイヤーのパフォーマンスを改善する可能性がある。
- AVFS_AVI_SmallSegments=false
- AVI ファイルの RIFF セグメントのサイズを 4GB ではなく 1GB に制限するか否かの設定。ほかのアプリケーションの初期化を遅くする代わりに、あるアプリケーションとの互換性を向上させる。
- AVFS_AVI_VidFcc="yuvs"
- ビデオデータの FourCC コードをオーバーライドする。発行(emit)されたファイル内のビデオデータのフォーマットに効果はないが、ビデオデータが異なる FourCC コードを持つときに、そのフォーマットを認識するアプリケーションに対して有用である可能性がある。
注 †
- 開発の初期段階にあり(初期のプレビュービルド)、問題が起こることが予想される、とのこと。
- 多くのアプリで利用できる AVI を生成するには、おそらくスクリプトの最後に ConvertToRGB() を追加する(つまり RGB に変換する)必要がある。
- マウントされたスクリプトにアクセスするには、スクリプトを「system visible」としてマウントする必要がある。
- 特権ユーザー(管理者)としてログインされている場合は、自動的に「system visible」になる。
- それ以外の場合は、マウントするときに「quick mount」の代わりに「mount」を使用して、適切なオプションを選択する。
- インターレースクリップに関してはテストが行われていない。
ライセンス †
AviSynth と同じ。詳しくは、license.txt を参照。
リンク †
- ホームページ
- Doom9's Forum 関連スレッド
- Avisynth virtual file system - Doom9's Forum(Avisynth Development)
- AVFS - Avisynth Virtual File System - Doom9's Forum(Avisynth Usage)
- AviSynthのavsファイルを仮想avi化|ぼくんちのTV 別館
註: このページの内容は、readme.txt および上記のリンク先のサイトを元に作成しました。