AviSynth Script エクスポートプラグインの使い方
はじめに †
このページでは、AviSynth Script エクスポートに収録されている「AviSynth Script エクスポートプラグイン(avs_export.auf)」の使い方を紹介します。「AviSynth Script エクスポートプラグイン」については、AviSynth Script エクスポートを参照。
ページの作成にあたり、AviSynth Script エクスポートに同梱されているavs_export.txtを参考にさせていただきました。
手順 †
1.AviSynth Script エクスポートプラグインのインストール †
avs_export.aufを、aviutl.exeと同じディレクトリにコピーします。AviUtl ver 0.98以降であれば、aviutl.exeと同じディレクトリに作成されたPluginsフォルダ*1からも読み込まれます*2。
AviUtlを起動します。AviUtlを起動していた場合は、一旦終了してから、再起動してください。
2.スクリプトのテンプレートを用意 †
AviSynth Script エクスポートプラグインを使用するためには、あらかじめスクリプトのテンプレート(ひな型)を用意しなければなりません。
スクリプトのテンプレートは、通常のAviSynthスクリプト(AVSファイル)と同様の記述方法で作成し、テキストファイル(拡張子 .txt)として保存してください。
その際、「%」からはじまる文字列(下記の「スクリプトテンプレートの書式」を参照)を指定しておくと、エクスポート時にビデオファイル名やTrimフィルタに置き換えられます。AviSynth Script エクスポートに同梱されている「avs_export.txt」と「template_sample.txt」を参照。
ここでは、例として、下記のスクリプト・テンプレートを使用します:
video = AviSource("%V", audio = false) # ビデオファイル・フルパス名 audio = WavSource("%U%u.wav") # フォルダ名 + ビデオファイル名(拡張子無) + .wav AudioDub(video, audio) %t # Trim(カット編集範囲)指定 return last
3.ソースファイルの読み込み/カット編集 †
AviUtlでソースファイルを開きます。
同時に選択範囲の指定も行いたい(スクリプトテンプレートに「Trim(カット編集範囲)指定」が含まれている)場合は、AviUtlでカット編集(不要な部分の削除など)を行ってください。
AviUtlにおけるカット編集の方法については、jumper's homepageの「AviUtlの簡単な動画編集」が参考になります。ただし、ここでは編集情報のエクスポートが目的ですので、AVI出力を行う必要はありません。
4.AviSynthスクリプトに出力 †
準備が整ったら、メニューの [ファイル] > [エクスポート] > [AviSynth] を選択します。
もし、上図のようにメニューに[AviSynth]が存在しない場合、AviSynth Script エクスポートプラグインのインストールが正常に完了していない可能性があります。「1.AviSynth Script エクスポートプラグインのインストール」を参考に、正しい手順でインストールが行われたかどうか確認してみてください。
スクリプトのテンプレートを選択する画面が現れますので、さきほど用意したスクリプトのテンプレートを選択して、[開く]をクリックします。
最後に、AVSファイルの保存先とファイル名を指定して[保存]をクリックすると、AVSファイルが出力されます。
video = AviSource("D:\Source\foo.avi", audio = false) # ビデオファイル・フルパス名 audio = WavSource("D:\Source\foo.wav") # フォルダ名 + ビデオファイル名(拡張子無) + .wav AudioDub(video, audio) Trim(0,23) # Trim(カット編集範囲)指定 return last
上記のスクリプト・テンプレートを使用したところ、このようなAVSファイルが出力されました。
スクリプトテンプレートの書式 †
avs_export.txtより引用。
%V ... ビデオファイル・フルパス名 %U ... ビデオファイル・フォルダ名 %v ... ビデオファイル名(拡張子有) %u ... ビデオファイル名(拡張子無) %S ... スクリプトファイル・フルパス名 %R ... スクリプトファイル・フォルダ名 %s ... スクリプトファイル名(拡張子有) %r ... スクリプトファイル名(拡張子無) %t ... Trim(カット編集範囲)指定 %% ... 半角「%」