ShowAUFInfo.exe

ShowAUFInfo.exeとは?

ShowAUFInfo.exeは、AviUtlフィルタプラグイン(拡張子 auf。以下、AUFと表記)をAviSynthで利用する際に必要な情報(Info)を表示/出力するためのコマンドラインツールです。warpsharpパッケージに収録されています。

ShowAUFInfoの使い方

シンタックス

ShowAUFInfo AUFのパス

使用例: 関数定義ファイル(aufilters.avs)を外部出力する

  • 前提
    • 「D:\warpsharp」にShowAUFInfo.exeがあるものとします。
    • AUF(この場合、ノイズ付加フィルタ(addnoise.auf))を利用するための関数(以下、AU関数と表記)を、aufilters.avsという名前のファイルに出力します。
  • コマンド
    d:
    cd d:\warpsharp
    ShowAUFInfo "C:\Program Files\aviutl99\Plugins\waveletNR_G.auf" > aufilters.avs
  • 解説
    • 1行目
      d:
      で、ドライブをDドライブに移動します。Eドライブに移動したい場合は「e:」、Fドライブに移動したい場合は「f:」と記述します。ShowAUFInfo.exeがCドライブにあるときは、1行目は必要ありません。
  • 2行目
    「cd」はカレントディレクトリを変更するコマンドです。
    cd d:\warpsharp
    で、カレントディレクトリを「d:\warpsharp」に変更します。ShowAUFInfo.exeのあるディレクトリを指定してください。
  • 3行目
    リダイレクト機能を使って、結果をaufilters.avsに出力しています。「>」の数によって、出力の仕方が異なります。なお、「 > aufilters.avs」の部分を削除した場合、結果はコマンドプロンプト上に出力されます。
  • 「>」の場合
    ShowAUFInfo "C:\Program Files\aviutl99\Plugins\waveletNR_G.auf" > aufilters.avs
    すでにaufilters.avsという名前のファイルが存在すれば、これを上書きして保存します。aufilters.avsが存在しないときは、新規にaufilters.avsという名前のファイルを出力します。
  • 「>>」の場合
    ShowAUFInfo "C:\Program Files\aviutl99\Plugins\waveletNR_G.auf" >> aufilters.avs
    同名のファイルが存在する場合、これに追記します。

注意: global変数について

複数のAviUtlフィルタプラグインの関数定義ファイルを1つにまとめる場合、ShowAUFInfoによって出力される最初の3行(下記のglobalで始まる3行)は、1回のみ使用するようにしてください。

global AviUtl_plugin_directory = "C:\AviUtl\Plugins\"
global AviUtl_plugin_copy = false
global AviUtl_plugin_debug = false

この3行はAviUtlのプラグインディレクトリ等の設定を行うためのものですが、これがスクリプト内に複数存在すると(そして、その設定が異なる)と、エラーの原因になります。

seraphy 版で追加された global 変数

seraphy 氏による改造版 ShowAUFInfo には、新たに AviUtl_plugin_thread という global 変数が追加されています(2007/11/08 版以降)。これはマルチスレッド機能に対応した AviUtl プラグインのスレッド数を指定するためのものです。

global AviUtl_plugin_thread = 2

他の global 変数同様、1 つの関数定義ファイルに 1 回のみ設定するだけで OK です。

実行例: ノイズ付加フィルタ(addnoise.auf)の場合

aufilters_global_variables.png
aufilters_auf_function.png

これは、さん作のノイズ付加フィルタ(addnoise.auf)に対して、ShowAUFInfo.exeを実行した場合の出力結果です。

  • 1-3行目: global変数(再設定が必要)
    • AviUtl_plugin_directory: AviUtlのプラグインディレクトリの指定
    • AviUtl_plugin_copy: LoadAviUtlFilterPluginのcopyパラメータ用の変数
    • AviUtl_plugin_debug: LoadAviUtlFilterPluginのdebugパラメータ用の変数
    • ※seraphy 版 ShowAUFInfo では、さらに AviUtl プラグインのスレッド数を指定するための AviUtl_plugin_thread という global 変数も出力されます。
  • 5-7行目: AUFの名前
  • 8-9行目: AUFのパラメータ*1
    引数名 : パラメータ名 デフォルト値 値の範囲
  • 10-16行目*2: AU関数(AU_addnoise)。次の2つの関数からなるラッパー(Wrapper)関数。
    • LoadAviUtlFilterPluginフィルタ: AUFのパス指定とAUFを実行する関数(以下、_AU関数と表記)の指定など。LoadAviUtlFilterPluginを参照。
      • seraphy 版 ShowAUFInfo では、LoadAviUtlFilterPlugin2フィルタがコメントアウトされた形で出力されます。LoadAviUtlFilterPlugin2を使用したい場合は、LoadAviUtlFilterPluginをコメントアウトして、代わりにLoadAviUtlFilterPlugin2を有効にしてください。LoadAviUtlFilterPlugin2 については、LoadAviUtlFilterPlugin を参照。またコメントの書き方については、コメントの書き方を参照してください。
    • _AU関数(_AU_addnoise)の実行: この関数の名前は、上のLoadAviUtlFilterPluginフィルタによって指定されている。
  • 17-20行目: 使用例(example)

ShowAUFInfo実行支援バッチスクリプト

AUFファイルをドラッグ&ドロップするだけで、ShowAUFInfo.exeを実行し、aufilters.avsを出力するバッチスクリプトを作ってみました。

詳しくは、ShowAUFInfo実行支援バッチスクリプトのページを参照。


*1 「値の範囲」は、パラメータの種類によって、ない場合もあります。
*2 「LoadAviUtlFilterPlugin( ... )」の行は、メモ帳の設定によって「右端で折り返」していますが、実際には1行です。

最終更新日時: 2007-11-08 (木) 23:48:14 (6007d)