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#contents
* はじめに [#e2624c13]
前回の「AviSynth入門/AVSファイルの作成」では、1行だけの簡単なAVSファイル(test.avs)を作成しました。今回は、このtest.avsがちゃんと動作するかどうかを確認してみましょう。
* AVSファイルを開くためには? [#ye260a70]
** どのソフトウェアを使用するか [#la4abbc2]
まず、大前提として、AviSynthは単体では動作しません。このため、AVSファイルが意図したとおりに動作するかどうかを確認するためには、別のソフトウェアを用意しなければなりません。
今回は、初期状態でAVSファイルの入力に対応していて、なおかつ、AviSynth用のスクリプトエディタが付属しているVirtualDubModを使用することにします((ほかに、AVSの入力に対応し、スクリプトエディタが付属しているソフトウェアには、AVSPreviewやAVSPreview2があります。))。
なお、Windows Media Player 6.4(mplayer2.exe)を使った動作確認の手順については、動作確認を参考にしてください。
** VirtualDubMod以外のソフトウェアを使いたい [#x0229d4c]
AviSynth入門では、基本的に、VirtualDubModを使って解説を進めていく予定です。
VirtualDubMod以外のソフトウェアを使いたい場合は、まず、そのソフトウェアがAVSファイルの入力に対応しているかどうかを確認してください。アプリケーションのAviSynth対応状況では、代表的な動画編集ソフトウェアがAviSynthに対応しているかどうかをまとめてありますので、参考にしてください。
もし、あなたが使用したいソフトウェアがAVSファイルの入力に対応して'''いない'''なら、以下のいずれかの方法を試してみてください。
-VFAPI対応ソフトウェアの場合
--AviSynth用VFAPIプラグインをインストールする。AviSynth用VFAPIプラグインを参照。
-AviUtlの場合
--AviUtl入力プラグイン、またはAviSynth用VFAPIプラグインをインストールする。AviUtlでAVSファイルを開くを参照。
-AviUtl以外のVFAPI対応ソフトウェアの場合
--AviSynth用VFAPIプラグインをインストールする。AviSynth用VFAPIプラグインを参照。
-上記以外のソフトウェアの場合
--AVSファイルを疑似AVIに変換する。AVSファイルの疑似AVI化を参照。
--AVSファイルの入力に対応しているソフトウェアを使って、いったん中間ファイルを出力する。
* VirtualDubModでAVSファイルを開く [#pf3ad143]
** VirtualDubModのインストール [#n1312d04]
まず、[[SourceForge.net: VirtualDubMod:http://sourceforge.net/projects/virtualdubmod/]]から、VirtualDubModをダウンロードしてください((SourceForge.netからのダウンロード手順については、「ダウンロード」を参照。))。
#ref(vdubmod_download.png)
「VirtualDubMod_*_*_*_*_All_inclusive.zip」((*は数字))というファイルをダウンロードします。
あとは、ダウンロードしたZIPファイルを、適当な場所に解凍するだけ利用できるようになります。
AviSynth入門では、オリジナルの英語のメニューのままで解説を行います。もし日本語のメニューで使用したいなら、[[下記の補足>#l5a96e22]]を参照。
** AVSファイルを開く手順 [#j22db449]
#ref(vdubmod_open_avs.png)
ウィンドウ上部のメニューから、''[File] > [Open video files...]''を選択します。
#ref(vdubmod_open_video_file_dialog.png)
開きたいAVSファイル(今回の場合は、test.avs)を選択して、''[開く]''をクリックします。その際、画面下部のオプションは、今回はとくに設定する必要はありません。そのままの状態にしておいてください([[下記の補足>#j4bf27bf]]を参照)。
#ref(vdubmod_preview_blankclip.png)
もしAVSファイルに誤りがなければ、このように真っ黒なビデオクリップが表示されるはずです。ちゃんと開くことができたでしょうか。
なお、VirtualDubModのウィンドウ上にドラッグ&ドロップしても、AVSファイルを開くことができます。
* まとめ [#i302157a]
-まず、使用したいソフトウェアが、AVSファイルの入力に対応しているかどうかを確認する。
-まず、あなたが使用したいソフトウェアが、AVSファイルの入力に対応しているかどうかを確認すること。
-AVSファイルの入力に対応して'''いない'''ソフトウェアでは、以下のいずれかの方法を利用する。
--AviSynth用VFAPIプラグインかAviUtl入力プラグインのインストール
--AVSファイルの疑似AVI化
--中間ファイルの作成
* 補足 [#y6b2c497]
** VirtualDubModとは? [#j2518c58]
VirtualDubModは、動画編集ソフトVirtualDubの改造版VirtualDub-MPEG2、VirtualDubOGMとVirtualDubAVSの機能を統合したものです。mkvに対するサポートも追加されています(([[VirtualDubMod Hompage:http://virtualdubmod.sourceforge.net/?page=faq]](英語を参照)))。
VirtualDubModは、動画編集ソフトVirtualDubの改造版のVirtualDub-MPEG2、VirtualDubOGMとVirtualDubAVSの機能を統合したものです。mkvに対するサポートも追加されています(([[VirtualDubMod Hompage:http://virtualdubmod.sourceforge.net/?page=faq]](英語を参照)))。
VirtualDubModも参照。
[[VirtualDubMod日本語版:http://virtualdubmod.sourceforge.jp/]]の[[よくある質問とその答え:http://virtualdubmod.sourceforge.jp/faq.htm]]、およびVirtualDubModを参照。
** VirtualDubMod日本語版とVirtualDubModの日本語化 [#l5a96e22]
VirtualDubModには[[VirtualDubMod日本語版:http://virtualdubmod.sourceforge.jp/]]もありますが、2003-01-22以降、新しいバージョンがリリースされていません((2006-03-11 現在))。このため、AviSynth入門では、オリジナル(英語版)のVirtualDubMod(バージョン 1.5.10.2)を使って、解説を行います。
[[日本語化プロジェクト - マルチメディア篇:http://tnetsixenon.xrea.jp/]]で、より新しいバージョンのVirtualDubModに対応した日本語化パッチが配布されています((2006-03-11 時点で公開されている最新版のパッチは、「VirtualDubMod 1.5.10.2 日本語化パッチ 第1版」です。))。もし日本語化したい場合は、こちらのパッチを利用するとよいでしょう((ただしパッチは、「利用者各自の責任において使用してください」([[日本語化プロジェクト - マルチメディア篇:http://tnetsixenon.xrea.jp/]]より引用)とのこと。))。
** VirtualDubModの[Open video file...]のオプション [#j4bf27bf]
#ref(vdubmod_open_video_file_option.png)
*** Ask for extended options after this dialog [#f2445f69]
このオプションを有効にすると、このダイアログの後に、AVI入力に関する拡張オプションの設定画面が開きます。
#ref(vdubmod_avi_import_option.png)
ここでは、一般的なAVIとMotion JPEGに関するオプションを設定することができます。
#ref(vdubmod_avi_import_error.png)
ただし、AVSファイルを開くときに、このオプションにチェックを入れたところ、上図のエラーが出ました。AVSファイルを開きたいときは、このチェックを有効にする必要はなさそうです。
*** Automatically load linked segments [#l6477aa8]
このオプションを有効にすると、連番ファイルを自動的に連結して読み込みます。
*** Use AviSynth template [#h5f851f6]
#ref(vdubmod_use_avs_template.png)
VirtualDubModのtemplateフォルダ内にあるAviSynthのテンプレート(.avst)を使って、AVIファイルやD2Vファイルなどのソースクリップを読み込みます。
テンプレートを使って読み込むと、ソースクリップと同じディレクトリにAVSファイルが作られます。