AviUtlでAviSynthフィルタの設定を行う のバックアップ差分(No.4)


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#contents

* 概要 [#he381717]

warpsharpパッケージに収録されているavsfilter.dllを使用することによって、AviUtlやVirtualDub(VirtualDubModなどを含む)上で、AviSynthフィルタ(プラグイン)の設定を行えるようになります。

このページでは、avsfilter.dllを利用して、AviUtlでAviSynthフィルタの設定を行う方法を紹介します。

VirtualDubを使用する場合については、VirtualDubでAviSynthフィルタの設定を行うを参考にしてください。

* 必要なもの [#hef87738]

avsfilter.dllを含めた、次の3つのファイルを用意してください。

-avsfilter.dll
-avsfilter.'''&color(red){auf};'''
-avsfilter用定義ファイル(*.'''&color(red){auf};'''.avs((*はフィルタ名)))

avsfilter.dllとavsfilter.auf、およびavsfilter用定義ファイルのサンプルは、warpsharpパッケージに収録されています。warpsharpパッケージを入手してください。

warpsharpパッケージの入手先については、warpsharpパッケージのページを参照。

** avsfilter.dll / avsfilter.auf [#b8ecdd91]

#ref(avsfilter.png)
warpsharpパッケージをダウンロードし、CABファイル(warpsharp_20xx_xx_xx.cab)を展開すると、avsfilter.dll、avsfilter.auf、avsfilter.vdfの3つのファイルが見つかると思います。

このうち、avsfilter.'''&color(blue){vdf};'''はVirtualDub用のファイルですので、ここでは使用しません。avsfilter.'''&color(red){auf};'''とavsfilter.'''&color(blue){vdf};'''を間違えないように気をつけてください。

** avsfilter用定義ファイル(*.auf.avs) [#j8aac8b0]

#ref(avsfilter_sample.png)
avsfilter用定義ファイルのサンプルは、warpsharp_20xx_xx_xxフォルダより2つ下層のサブフォルダ(samples -> avsfilter)の中にあります。

2003年11月3日版のwarpsharpパッケージには、ColorYUY2(YUV用とRGB用)、EraseGhost、WarpSharpの各フィルタ用の定義ファイルが収められています。

これらのサンプルを参考にして、そのほかのフィルタの定義ファイルを作成することも可能です。

なお、*.'''&color(blue){vdf};'''.avsはVirtualDub用のファイルですので、ここでは使用しません。*.'''&color(red){auf};'''.avsと*.'''&color(blue){vdf};'''.avsを間違えないように気をつけてください。

*** avsf_pack [#hab707ac]

[[nullinfo:http://nullinfo.s21.xrea.com/]]で、avsfilter用定義ファイルパックのavsf_packが配布されています。

avsf_packには、DeDot用など十数種類のavsfilter用定義ファイルが含まれています。

*** avsfilter用定義ファイルの作り方 [#d0833a54]

-[[にーやんのアーカイブ: avsfilter用定義ファイルの作成方法:http://niiyan.s8.xrea.com/avisynth/avsfilter_make_auf_avs.html]]を参照。

* avsfilterの導入手順 - WarpSharpフィルタ(warpsharp.dll)の場合 [#b9ade24f]

warpsharpプラグイン(warpsharp.dll)内蔵のWarpSharpフィルタの場合を例に、avsfilter.dllの導入手順を説明します。

** 1.avsfilter.dllのコピー [#a94b8c19]

#ref(avsfilter_dll.png)
まず、avsfilter.dllをaviutl.exeと同じフォルダにコピーします。

** 2.avsfilter用定義ファイルの修正 [#pfc8e3f1]

#ref(warpsharp_auf_avs.png)
avsfilter用定義ファイル(この場合は、WarpSharp.auf.avs)を開いて、一行目を、あなたが使用したいプラグインのパスになるように修正します。

** 3.aufilter.aufとavsfilter用定義ファイルのコピー [#qcf25017]

#ref(au_plugin_dir.png)
avsfilter.aufと上記''2''で修正したavsfilter用定義ファイルを、AviUtlのプラグインディレクトリにコピーします。その際、avsfilter.aufのオリジナルは、そのまま残しておいたほうがいいでしょう((別のAviSynthフィルタ用に使用する可能性があるため。))。

AviUtlのプラグインディレクトリは、AviUtl97f以前ならaviutl.exeのあるフォルダ、AviUtl98以降ならaviutl.exeのあるフォルダ、または、その下層のPluginsフォルダのいずれかです。

そして、avsfilter.aufをavsfilter用定義ファイルのファイル名と同じ名前に変更します。''WarpSharp.auf''.avsの場合は、avsfilter.aufを''WarpSharp.auf''にリネームします。

** 4.AviUtlの起動 [#d1dd12e5]

#ref(au_menu.png)
AviUtlを起動します。

すると[フィルタ]メニューと[設定]メニューの中に、WarpSharpフィルタが追加されています。

#ref(filtername.png)
このときメニューに表示されるのは、avsfilter用定義ファイル二行目の二重引用符(")に囲まれている部分です。必要があれば、この部分も変更してください。

** 5.フィルタの設定を行う [#r4a5abdc]

#ref(warpsharp_off_sample.png)
AviUtlの[設定]メニューから、設定したいフィルタ(この場合、WarpSharp)を選択します。すると、設定用のウィンドウが開きます(図はAviSynth用WarpSharpフィルタのもの)。

#ref(warpsharp_on_sample.png)
設定ウィンドウ右上のチェックボックスをONにするとフィルタが有効になります。この状態で、各パラメータのスライドバーを動かして、フィルタの設定を調節します。

** 6.クリップボードにコピー [#jbdf5ccd]

#ref(copy_clipboard.png)
パラメータの調整が済んだら、''[書式をクリップボードへコピー]''ボタンをクリックします。上記''5''で行った設定が、WarpSharpフィルタの書式でクリップボードにコピーされます。

** 7.AVSファイルにペースト [#pcc59d03]

AVSファイルのWarpSharpフィルタを使用したい行に貼り付けます。

#ref(paste_avs.png)

ちゃんと''5''で設定したとおりのパラメータで、スクリプトを挿入することができました。

* 備考: AviUtlのフィルタとして使用する [#n258f14e]

設定終了後、AVSファイルへコピー&ペーストするのではなく、そのまま、AviSynthフィルタをAviUtlのフィルタとして使用することも可能です。

つまり、avsfilter.dllを使えば、AviSynth用フィルタの設定をAviUtl上で行えるようになるだけでなく、AviSynthのフィルタをAviUtlで使用することができるようになるというわけです。