MCBob のバックアップソース(No.1)

#contents

* 説明 [#i10c921b]

-Didée 氏作の動き補償付き Bob 関数。

** 特徴 [#c21f0998]

-STT(Shape Transposition Technology)により、インターレース解除漏れがない。
-閾値なしでも動作する(固定された閾値の代わりに適応型の閾値を使用)。
-動きのある領域における最大限のフリッカ/Bob 低減のために、同じパリティのフレーム間を動き検索。
-動きのない領域における最大限のフリッカ/Bob 低減のために、局所的な複雑さに適応したモーションマスキング(Motion Masking)。
-空間軸の補間が空間軸+時間軸補間より重視される(時間軸の近傍から得られた情報が空間軸でのみ補間されるような領域では、空間軸と空間軸+時間軸の補間を使用)。
-時間軸の補間のためのエラー訂正は、完全に自己適応型。

* 関数 [#hb8a8075]

-[[Index of /dhanselmann/_stuff:http://home.arcor.de/dhanselmann/_stuff/]] から入手可能(MCBob_v*.avs((* はバージョン番号))) 
--2006-12-01 時点の最新版は、[[MCBob v0.3b:http://home.arcor.de/dhanselmann/_stuff/MCBob_v03b.avs]]

* 動作に必要なプラグイン [#q146748d]

- [[MVTools:http://avisynth.org.ru/mvtools/mvtools.html]] (できれば v1.4.13 か、それ以降のバージョン)
- [[MaskTools v2.0:http://manao4.free.fr/]]
- [[EEDI2:http://bengal.missouri.edu/~kes25c/]]
- [[RemoveGrain/Repair パッケージ:http://www.removegrain.de.tf/]]
- [[ReduceFlicker:http://www.reduceflicker.de.tf/]] (MEtempNR が使用される場合(MEtempNR = 0.0 以外の時)に必要)(if temp-NR for ME is used)
- [[MedianBlur by tsp:http://www.avisynth.org/tsp/]]

* 書式 [#cf652a00]

#code{{
MCBob(clip clp, float "EdiPre", int "EdiPost", int "blocksize", int "MEdepth", float "sharpness", float "mtnth1", float "mtnth2", float "errth1", float "errth2", float "MEspatNR", float "MEtempNR")
}}

** パラメータ [#mf62bcc3]

-EdiPre
--どの Bob フィルタで開始するか:
---0.0 = 内蔵 Bob(Bob(0.0,0.5))
---1.0 = EEDIbob()
---0.0 〜 1.0 の間: この値を重み付けとして(weight パラメータの値)、Merge フィルタで内蔵 Bob と EEDIbob の結果をマージ。
--デフォルト: 1.0。 
-EdiPost
--EEDI を使ったポストプロセッシング(後処理)
---0 = なし。
---1 = フレームサイズの EEDI ポストプロセッシング。
---2 = 2 つのフィールドサイズの EEDI ポストプロセッシングを平均化。
--デフォルト: 1。
-blocksize
--動き検索用のブロックサイズ。
--デフォルト: 16。
-MEdepth
--動き検索(ダイアモンドサーチ((参考: [[まるも製作所 - Diary 2005-1:http://www.marumo.ne.jp/db2005_1.htm#10]])))の精度。MVAnalyze の searchparam。
--デフォルト: 2。
-sharpness
--STT ルーチンの前に弱めのシャープ化を使用する。
--デフォルト: 1.0。
-mtnth1
--局所的な最小値/最大値のこの割合より下なら、動きがない。
--デフォルト: 0.20。
-mtnth2
--局所的な最小値/最大値のこの割合より上なら、動きがある。
--デフォルト: 0.40。
-errth1
--エラー検出のためと同様。
--デフォルト: 0.40。
-errth2
--動き補間エラーの閾値。
--デフォルト: 0.60。
-MEspatNR
--空間軸ノイズ除去の量(動き検索のみ)
--デフォルト: 0.00
-MEtempNR
--時間軸ノイズ除去の量(動き検索のみ)
--デフォルト:  0.00。

* 使用例 [#v236fbc1]

#code{{
AviSource("foo.avi") # ソースの読み込み
AssumeTFF() # フィールドオーダーを明示。ボトムフィールドファーストなら AssumeBFF()
MCBob() # デフォルト
}}

* 注意 [#gb5202aa]

上記の説明は、[[MCBob_v03b.avs:http://home.arcor.de/dhanselmann/_stuff/MCBob_v03b.avs]] に書かれているコメントを参考にまとめたものです。誤訳の可能性やバージョンによって動作に必要なプラグインやパラメータなどが異なる可能性もあります。