AviSynthのぺーじ/逆テレシネ のバックアップ差分(No.2)


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'''これは、かつて「にーやんのAviSynthのぺーじ」として公開されていたものを転載したものです。内容は古く、間違いも含まれている可能性があります。より正確で新しい情報を知りたい場合は、AviSynth 付属のヘルプや [[AviSynth 公式サイト:http://avisynth.org/]]を参考にすることをおすすめします。[[AviSynth Wiki:http://www.avisynth.info/]] の [[AviSynth入門]]なども活用してください。'''

#contents

* ITプラグイン [#w2640019]

 ''IT''プラグインは、thejam79さん作の逆テレシネプラグインです。

 現在は、[[nullinfo:http://nullinfo.s21.xrea.com/]]のminaminaさんによって、IT(バージョン0.051)をベースにYV12モードにも対応したIT_YV12がリリースされています((どちらもプラグインの名前はIT.dllで、フィルタを使用するときも「IT(〜)」と記述します。))。
// 現在は、[[nullinfo:http://nullinfo.s21.xrea.com/]]のminaminaさんによって、IT(バージョン0.051)をベースにYV12モードにも対応したIT_YV12がリリースされています((どちらもプラグインの名前はIT.dllで、フィルタを使用するときも「IT(〜)」と記述します。))。

 テンプレートでは、26行目にITの設定行があります。

#code{{
#//--- 24fps化 ---//
#IT(fps=24, ref="TOP", blend=false)
}}

 ITフィルタは次のように記述します。

#code{{
#IT(オリジナル)
IT(fps, ref, blend)

#IT_YV12
IT(fps, ref, blend, diMode)
}}

 次にそれぞれのパラメータの意味と記述方法を見ていきましょう。

* ITプラグインのパラメータ [#y9986bc3]

** (1)fps [#ob889cbd]

 '''fps=24'''のとき、24fps化します。

 '''fps=30'''の場合、24fps化せずに、プログレッシブフレームの抽出(プログレッシブ化)のみを行います。そのためフレームレートは変化しません。

|>|fps|h
|24|24fps化|
|30|プログレッシブ化のみ|

** (2)ref [#baa2af0c]

 フィールドオーダーを指定します。

 '''ref="TOP"'''はトップファースト、'''ref="BOTTOM"'''はボトムファーストになります。。

 [[フィールドオーダーの指定>AviSynthのぺーじ/フィールドオーダーの指定]]のページを参考にフィールドオーダーを確認し、正しく指定してください。。

 フィールドオーダーの間違いは、うまく24fps化できない原因になります。

|>|ref|h
|"TOP"|トップファースト|
|"BOTTOM"|ボトムファースト|

** (3)blend [#xd7c6b99]

 冗長なフレームを削除して24fps化するのではなく、動きがある程度均等に大きいフレームを30フレームから24フレーム(5フレームから4フレーム)へリサンプリング(再標本化)して24fps化を行います。

 これにより、24fpsの部分と30fps(30p/30i※)の部分が混合しているソースでの再生をスムーズにします。

 その代わりに残像が発生します。

 このパラメータは、'''fps=24'''の時のみ有効になります。

|>|blend|h
|true|有効|
|false|無効|

** (4)diMode [#ld05d1df]

 '''diMode'''はIT_YV12(v0.1.01以降)から追加されたオプションで、インターレース解除の方法を指定します。

 オリジナル版のITには、このパラメータはありません。

 '''diMode=0'''ではインターレース解除を行いません。

 '''diMode=1'''はIT v0.051のインターレース解除を利用します。これがデフォルトで、'''diMode'''を指定しなかった場合にも適用されます。

 '''diMode=2'''は簡易二重化、'''diMode=3'''はフィールド補間によりインターレースを解除します。

|>|diMode|h
|0|解除しない|
|1|IT v0.051のインターレース解除を利用(デフォルト)|
|2|簡易 2重化|
|3|フィールド補間|

* ITプラグインの使用例 [#ec2ec69a]

(1)24fps化/トップファースト/blend無効

#code{{
IT(fps=24, ref="TOP", blend=false)
}}

 '''diMode'''は省略されているため、IT_YV12ではデフォルトの'''diMode=1'''が適用されます。

(2)プログレッシブ化のみ/ボトムファースト/blend無効/フィールド補間]

#code{{
IT(fps=30, ref="BOTTOM", blend=false, diMode=3)
}}

 '''fps=30'''なので、24fps化は行われません。

 また、'''diMode=3'''なのでフィールド補間によりインターレースが解除されます。

 ただし、オリジナル版ITでは'''diMode'''パラメータは使えませんので、「''', diMode=3'''」の部分は削除してください。

* ITプラグイン使用上の注意 [#ba6e980a]

 ITプラグイン付属のテキスト(IT.txt)によると、次のような使用条件があります。

-MMX2が使えるCPUが必要
-横のサイズが16の倍数、縦のサイズが8の倍数でなければならない

 他にもIT.txtには、「無効領域が激しく大きい場合は、ITの前にCropしたほうが精度が上がる」などの注意点が記載されていますので、使用する前によく読んでおいてください。

最終更新日 2003年1月15日