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#contents
* はじめに [#yac0e5b9]
AviSynth入門/AVSファイルを開くでは、自分で作成したAVSファイル(test.avs)を、実際に開いてみました。
AviSynthのインストールが正常に完了していて、かつ、手順どおりにAVSファイルを作成していれば、真っ黒なビデオクリップ(([[AviSynth入門/AVSファイルを開く>AviSynth入門/AVSファイルを開く#blankclip]]を参照。))が表示されたことと思います。でも、もしかしたら何らかのエラーが出て、AVSファイルを読み込むことができなかったかもしれません。
AviSynth入門/AVSファイルの作成でも少し触れましたが、AviSynthスクリプトを書く上で注意すべきことがいくつかあります。今回は、その確認の意味も兼ねて、考えられるエラーの原因と対処法を見ていきましょう。
* エラーの原因と対処法 [#h0373796]
** Script error: there is no function named "xxx" [#kdcd2089]
#ref(error_mistake_spelling.png)
>Script error: there is no function named "BlankCrip"
>(訳: スクリプトエラー: "BlankCrip"という名前の関数はありません)
AviSynthにおける関数は、多くの場合、ビデオフィルタやオーディオフィルタです。ここでは、「"BlankCrip"という名前のフィルタはありません」と読みかえても、差し支えはないでしょう。
*** 誤字・脱字 [#i5a66f7c]
もし、このエラーが出たら、まず誤字や脱字がないか確認してみてください。
この例では、「BlankC''l''ip」と記述すべきところを、誤って「BlankC''&color(red){r};''ip」と書いてしまったが、エラーにつながりました。
AviSynthスクリプトは、たった1文字間違えただけでも動作しなくなることがあります。AVSファイルを作成するときは、くれぐれも誤字や脱字に注意してください。
*** 大文字と小文字の区別はない [#qdb2bbf5]
ただし、AviSynthスクリプトでは、大文字と小文字の区別はありません。つまり、
#code{{
BlankClip()
}}
と
#code{{
bLANkcLIP()
}}
は、同じ結果になります。
** unexpected character "x" [#u9ab845c]
#ref(error_unexpected_character.png)
>unexpected character "・"
>(訳: 予期せぬ文字 "・")
どうやら、スクリプトの中に使用できない文字が含まれていたようです。
*** 全角/半角 [#r93613c6]
AviSynthスクリプトで利用できる文字は、通常、半角の英字、数字と一部の記号(アンダースコアなど)です。例外として、コメントなどにおいて、全角文字(日本語)を使用することができます((詳しくは、後日、AviSynth入門の中で紹介する予定です。))。
「BlankClip()」が全角になっていないかどうか確認してみてください。
*** 文字コードと改行コード [#o6e960b5]
[[AviSynth入門/AVSファイルの作成>AviSynth入門/AVSファイルの作成#z8d7537f]]でも書きましたが、メモ帳でAVSファイルを保存するときは、文字コードをANSIに設定してください。
[[AviSynth入門/AVSファイルの作成>AviSynth入門/AVSファイルの作成#z8d7537f]]でも書きましたが、メモ帳でAVSファイルを保存するときは、文字コードをANSIに設定してください。ANSI以外の文字コードで保存すると、VirtualDubModでAVSファイルを開けなかったり、開けても文字化けしたりします。
ANSI以外の文字コードで保存すると、以下のような結果になります。
詳しくは、AviSynthスクリプトと文字コードにまとめてあります。興味のある方は、参考にしてください。
|~文字コード|~結果|~備考|
|ANSI|○||
|Unicode|×|エラー((unexpected character "・"))が発生|
|Unicode big endian|×|エラー((unexpected character "・"))が発生|
|UTF-8|△|日本語が文字化け|
[[AviSynth入門/AVSファイルの作成>AviSynth入門/AVSファイルの作成#w6c63f33]]には、メモ帳以外のテキストエディタにおけるAVSファイル保存時の文字コードについての説明があります。こちらも参考にしてください。
* まとめ [#oec1569b]
-AVSファイル作成時に気をつけること
--誤字・脱字
--大文字・小文字の区別はない
--半角文字を使用する(全角文字を使用できる場合もある)
--文字コードはANSI
--文字コードはANSI(メモ帳の場合)
* メモ [#s0de55bf]
-エラーのタイプでは、AviSynth使用時に起こりうる代表的なエラーとその対処法を紹介しています。もし、今回紹介していないエラーに遭遇したときは、参考にしてください。