AvsP のバックアップソース(No.12)

#contents

* AvsP とは? [#k1a30531]

#ref(video_preview.png)

-タブ型の AviSynth スクリプトエディタ。
-qwerpoi 氏作。
-Version 1.3.2 から GPL の下で公開されている(([[New AviSynth tool - AvsP v1.3.3 - Page 20 - Doom9's Forum:http://forum.doom9.org/showthread.php?p=895463#post895463]] より))。

** デモ動画 [#ha7d55c5]

-http://www.avisynth.org/qwerpoi/Demo.htm で、FlashによるAvsPのデモを見ることができます。

* ダウンロード [#ta51a812]

-[[AvsP home:http://avisynth.org/qwerpoi/]] の [[Download:http://avisynth.org/qwerpoi/Download.html]] からダウンロードすることができます。
-Doom9's Forum 関連スレッド
--[[New AviSynth tool - AvsP - Doom9's Forum:http://forum.doom9.org/showthread.php?t=115506]]

* インストール [#i6d8a9b0]

-ダウンロードした圧縮ファイルを解凍するだけです。AvsP.exe をダブルクリックすると起動します。
-レジストリの変更は行わないとのこと。

** 動作に必要な条件 [#i868b101]

-対応している OS: Windows XP。
--Version 1.1.2 現在、Windows 98 では動作しないようです(([[New AviSynth tool - AvsP - Doom9's Forum:http://forum.doom9.org/showthread.php?p=871134#post871134]]より。))。
--その他の OS については不明。

** 日本語化 [#y0b433db]

Version 1.1.2 からインターフェイスのローカライゼーションに対応しました。同梱されている翻訳用のベースファイル(__translation.py)を翻訳して、translation.py という名前で AvsP.exe と同じフォルダに保存することで、メニューやメッセージを英語以外の表記に変更することができます。

日本語用の翻訳ファイルは、[[にーやんのブログ :: AvsP日本語化ファイル:http://niiyan.s8.xrea.com/blosxom/avisynth/tool/20060920-avsp-ja.htm]]から入手可能です。

* おもな特徴 [#m3a2eb19]

** タブ [#bd1c9e09]

-タブ型のテキストエディタ。
#ref(tab.png)
-タブを切り替えるとプレビュー画面もそれにあわせて変更されるため、スクリプトの比較が容易。プレビューについては、[[下記のプレビュー>#td4aea31]]参照。

** シンタックスの強調表示 [#e339d220]

-関数名やパラメータ名の強調表示。
#ref(highlight_current_arg.png)

** オートコンプリート機能 [#hd3c7b63]

-入力途中のシンタックスを補完するオートコンプリート機能。
#ref(autocomplete.png)
++大文字から入力を開始すると、該当するフィルタ名の一覧が表示される。
---さらに入力を続けると候補が絞られる。
++フィルタ名をキーボードの方向キーで選択。
++[Enter] キーか [Tab] キーを押すと、補完されたフィルタ名が挿入される。

** コールチップ(書式のポップアップ表示) [#p40547fd]

-丸括弧(「''(''」と「'')''」)の間にキャレット((参考: [[ASCII24 - アスキー デジタル用語辞典 - キャレット:http://yougo.ascii24.com/gh/06/000607.html]]))が来ると、フィルタの書式が表示される。キャレットがその外に移動すると、ポップアップ画面が閉じられる。
#ref(filter_tips.png)
-コールチップ上でクリックすると、そのフィルタのドキュメントが開かれる(v1.1.5 以降)。

** プレビュー [#td4aea31]

#ref(toggle_preview.png)
-ウィンドウ最下部にある一番左の三角形をクリックすると、内蔵のプレビュー画面が開く。
-左から 4 個目の右向きの三角形をクリックすると、スクリプトを外部プログラムに渡して開くこともできる(要設定)。

** ユーザ定義スライダ [#ncecc3ea]

-ユーザが定義可能なパラメータ調節用のスライダ。これにより、GUI を使ってパラメータの値を調節することができる。
-設定手順
++調整したいパラメータの位置にキャレットを合わせて、[F12](または、[Edit] > [Insert user slider...] をクリック(下記の図では、[[Tweak]] フィルタの Hue パラメータの位置にカーソルを合わせている)。
#ref(slider_before_insert.png)
++設定画面がポップアップするので、上からラベル(引数の名前など)、最小値、最大値、初期値の順に入力する。小数で指定したい場合は、図のように「0.0」や「0.00」などのように指定する。
#ref(defined_user_slider.png)
++スクリプトに今設定したスライダの情報が挿入される(AVSとして保存するときは、数値に置き換えられる)。((下図は、スライダ挿入直後にどのような状態になるかを示すためのものです。このままでは閉じ括弧がないためエラーがでるため、実際に保存するときには閉じ括弧を記述する必要があります。))
#ref(slider_inserted.png)
++フレームの移動やタブの切り替えを行うと、プレビュー画面の横にさきほど設定したスライダが表示されます。これにより、プレビュー画面を見ながら、スライダの移動によって引数を調整することができます。
#ref(user-defined_sliders.png,,75%)

** ブックマーク [#ad4516f0]

-フレームのブックマーク機能。重要なフレームへのクイックアクセスが可能に。
-ブックマークの方法
#ref(bookmark.png)
--[Video] > [Bookmark this frame] で表示中のフレームをブックマーク。
--[Video] > [Go to bookmark] > フレーム番号/Last scrolled frame((直訳すると、最後にスクロールしたフレーム)) でブックマークしたフレームに移動できる。
--[Video] > [Go to bookmark] > [Clear all bookmarks] でブックマークをすべてクリア。

** マクロ [#s19a665b]

-Pythonを使ったマクロが利用可能。

** AVS2AVIフロントエンド [#lc515aef]

-[[AVS2AVI]]用のフロントエンドとしても利用可能。あらかじめAVS2AVIのパスを設定する必要あり。
-使い方
++[Tools] > [Save as avi...] からAVS2AVI用の設定画面を呼び出す。
#ref(avs2avi_config.png)
++入出力ファイルのパスの設定などを行ってから、[Run]をクリック。
#ref(save_avi.png)

* その他の特徴 [#f160fc1c]

** Cropエディタ [#t9cfafe8]

-[Video] > [Crop editor] から Crop 設定用の GUI を起動。
-数値を変更すると、それにあわせてプレビュー画面もリアルタイムでクロップされる。
-設定終了後に [Apply] ボタンをクリックすると、設定した引数をもつ [[Crop]] フィルタがスクリプトに挿入される。

** セッションの保存 [#g731d3cd]

-[File] > [Save session...] からセッションを保存すると、スクリプトのほかにユーザスライダの設定も保存される(version 1.1.0 以降)。
-保存したセッションは、[File] > [Save session...] から読み込み可能。

** プレビュー切り替え用タグ [#pdc40f2e]

-テキストの選択範囲を囲む形でタグ付けをすると、タグで囲まれた範囲のフィルタのオン/オフをビデオプレビュー横のボタンで切り替え可能(version 1.1.5 以降)。
-タグ付けの手順
++テキストを範囲選択。
++英語メニューなら Edit > Tag selection for toggling(Ctrl+T) を、日本語化された状態なら 編集 > 切り替え用のタグ選択(Ctrl+T) を選択。
++タグ名の入力画面で名前を指定。
++プレビュー画面を開くと、フィルタのオン/オフを切り替え用のチェックボタンが現れる。このボタンをオン/オフすることによって、タグ付けした範囲のフィルタのオン/オフができる。