ShowAUFInfo.exe のバックアップ差分(No.5)


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#contents

*ShowAUFInfo.exeとは? [#ib550f8c]

ShowAUFInfo.exeは、AviUtlフィルタプラグイン(AUF)をAviSynthで利用する際に必要な情報(Info)を表示/出力するためのコマンドラインツールです。[[warpsharpパッケージ]]に収録されています。
ShowAUFInfo.exeは、AviUtlフィルタプラグイン(拡張子 auf。以下、AUFと表記)をAviSynthで利用する際に必要な情報(Info)を表示/出力するためのコマンドラインツールです。[[warpsharpパッケージ]]に収録されています。

**出力例(ウェーブレット・ノイズフィルタType-G(waveletNR_G.auf)の場合) [#kd66f51f]

ShowAUFInfo.exeを実行すると、以下のような情報が出力されます(ウェーブレット・ノイズフィルタType-G(waveletNR_G.auf)の場合)。

#code(nonumber){{
global AviUtl_plugin_directory = "C:\AviUtl\Plugins\"
global AviUtl_plugin_copy = false
global AviUtl_plugin_debug = false

####################################
# Wavelet_NR Type-G
####################################
# i0 : Mode default(2) range(0,3)
# i1 : エッジLv0 default(75) range(0,150)
# i2 : エッジLv1 default(75) range(0,150)
# i3 : エッジLv2 default(75) range(0,150)
# i4 : エッジLv3 default(75) range(0,150)
# i5 : エッジLv4 default(75) range(0,150)
# i6 : エッジLv5 default(75) range(0,150)
# i7 : Y-NR0L default(50) range(0,100)
# i8 : Y-NR1 default(50) range(0,100)
# i9 : Y-NR2 default(50) range(0,100)
# i10 : Y-NR3 default(50) range(0,100)
# i11 : Y-NR4 default(50) range(0,100)
# i12 : Y-NR5H default(50) range(0,100)
# i13 : 適用度% default(200) range(0,200)
# i14 : 縦係数% default(100) range(0,200)
# i15 : 展開値 default(0) range(0,2)
# b0 : Y-NR5横のみ10倍 default(false)
# b1 : Lv4輪郭強調_Mode0以外 default(false)
# b2 : Lv5輪郭強調_Mode0以外 default(false)
# b3 : 縦方向も輪郭強調する default(false)
function AU_waveletNR_G(clip clip,
\ int "i0", int "i1", int "i2", int "i3",
\ int "i4", int "i5", int "i6", int "i7",
\ int "i8", int "i9", int "i10", int "i11",
\ int "i12", int "i13", int "i14", int "i15",
\ bool "b0", bool "b1", bool "b2", bool "b3")
{
LoadAviUtlFilterPlugin(AviUtl_plugin_directory+"waveletNR_G.auf", "_AU_waveletNR_G", copy=AviUtl_plugin_copy, debug=AviUtl_plugin_debug)
return clip._AU_waveletNR_G(
\ default(i0,2), default(i1,75), default(i2,75), default(i3,75),
\ default(i4,75), default(i5,75), default(i6,75), default(i7,50),
\ default(i8,50), default(i9,50), default(i10,50), default(i11,50),
\ default(i12,50), default(i13,200), default(i14,100), default(i15,0),
\ default(b0,false), default(b1,false), default(b2,false), default(b3,false))
}
# example:
# ConvertYUY2ToAviUtlYC()
# AU_waveletNR_G(2,75,75,75,75,75,75,50,50,50,50,50,50,200,100,0,false,false,false,false)
# ConvertAviUtlYCToYUY2()
}}

-1-3行目: global変数((再設定が必要))
--AviUtl_plugin_directory: AviUtlのプラグインディレクトリの指定
--AviUtl_plugin_copy: LoadAviUtlFilterPluginのcopyパラメータ用の変数
--AviUtl_plugin_debug: LoadAviUtlFilterPluginのdebugパラメータ用の変数

-5-7行目: AviUtlフィルタプラグインの名前

-8-27行目: AviUtlフィルタプラグインのパラメータ((「値の範囲」は、パラメータの種類によって、ない場合もある。))~
 引数名 : パラメータ名 デフォルト値 値の範囲

-28-43行目: AviUtlフィルタプラグインを利用するための関数(次の2つのセット)
--LoadAviUtlFilterPluginフィルタ
--AviUtlフィルタプラグインを実行する関数

-44-47行目: 使用例(example)

*ShowAUFInfoの使い方 [#jde0387a]
**シンタックス [#n2592594]

 ShowAUFInfo AviUtlフィルタプラグイン(.auf)のパス
 ShowAUFInfo AUFのパス

**使用例1: コマンドプロンプト上に出力する [#tabce556]
**使用例: 関数定義ファイル(aufilters.avs)を外部出力する [#qa699d88]

-前提
--「D:\warpsharp」にShowAUFInfo.exeがあるものとします。
--ウェーブレット・ノイズフィルタType-G(waveletNR_G.auf)を利用するための関数をコマンドプロンプトのウィンドウ上に出力します。
--出力結果をメモ帳にコピー&ペーストし、AUF用の関数定義ファイル(aufilters.avs)として保存します。
--AUF(この場合、ノイズ付加フィルタ(addnoise.auf))を利用するための関数(以下、AU関数と表記)を、aufilters.avsという名前のファイルに出力します。

-コマンド
 d:
 cd d:\warpsharp
 ShowAUFInfo "C:\Program Files\aviutl99\Plugins\waveletNR_G.auf"
 ShowAUFInfo "C:\Program Files\aviutl99\Plugins\waveletNR_G.auf" > aufilters.avs

-解説
--1行目
 d:
で、ドライブをDドライブに移動します。Eドライブに移動したい場合は「e:」、Fドライブに移動したい場合は「f:」・・・と記述します。ShowAUFInfo.exeがCドライブにあるときは、1行目は必要ありません。
で、ドライブをDドライブに移動します。Eドライブに移動したい場合は「e:」、Fドライブに移動したい場合は「f:」と記述します。ShowAUFInfo.exeがCドライブにあるときは、1行目は必要ありません。

--2行目~
「cd」はカレントディレクトリを変更するコマンドです。
 cd d:\warpsharp
で、カレントディレクトリを「d:\warpsharp」に変更します。ShowAUFInfoのあるディレクトリを指定してください。
で、カレントディレクトリを「d:\warpsharp」に変更します。ShowAUFInfo.exeのあるディレクトリを指定してください。

--3行目
 ShowAUFInfo "C:\Program Files\aviutl99\Plugins\waveletNR_G.auf"
waveletNR_G.aufをShowAUFInfo.exeに渡しています。「Program Files」のようにスペースを含む場合は、必ず二重引用符(")で囲んでパス指定してください。ShowAUFInfoとwaveletNR_G.aufが同じフォルダ内にあるときは、パスを指定する必要はありません。

***コマンドプロンプトからコピー&ペーストするには? [#p5f8e488]

+ウィンドウ上で右クリック->「範囲選択」~
&ref(showaufinfo1.png);
+メニューバー上で右クリック->「編集」->「コピー」~
&ref(showaufinfo2.png);

***この方法に関する注意 [#ma185ce4]

この方法で作成したスクリプトは、余分な改行が入ることにより、実行時にエラーが出る場合があります。もしエラーが出たときは、不自然に改行されている部分(改行の前後に「\」がないのに単語の途中で改行されている場合など)がないか確認し、適宜、修正してください。

もしくは、下記の「[[関数定義ファイル(aufilters.avs)を外部出力する>#qa699d88]]」の方法を使ってください。

**使用例2: 関数定義ファイル(aufilters.avs)を外部出力する [#qa699d88]

-前提
--「D:\warpsharp」にShowAUFInfo.exeがあるものとします。
--ウェーブレット・ノイズフィルタType-G(waveletNR_G.auf)を利用するための関数定義ファイルを、aufilters.avsという名前で出力します。

-コマンド
 d:
 cd d:\warpsharp
 ShowAUFInfo "C:\Program Files\aviutl99\Plugins\waveletNR_G.auf" > aufilters.avs

-解説
--1-2行目
---上記「[[コマンドプロンプト上に出力する>#tabce556]]」の解説を参照。

--3行目~
リダイレクト機能を使って、結果をaufilters.avsに出力しています。「>」の数によって、出力の仕方が異なります。
リダイレクト機能を使って、結果をaufilters.avsに出力しています。「>」の数によって、出力の仕方が異なります。なお、「 > aufilters.avs」の部分を削除した場合、結果はコマンドプロンプト上に出力されます。

---「>」の場合
 ShowAUFInfo "C:\Program Files\aviutl99\Plugins\waveletNR_G.auf" > aufilters.avs
すでにaufilters.avsという名前のファイルが存在すれば、これを上書きして保存します。aufilters.avsが存在しないときは、新規にaufilters.avsという名前のファイルを出力します。

---「>>」の場合
 ShowAUFInfo "C:\Program Files\aviutl99\Plugins\waveletNR_G.auf" >> aufilters.avs
同名のファイルが存在する場合、これに追記します。

**注意(共通) [#o774245d]
**注意: global変数について [#o774245d]

複数のAviUtlフィルタプラグインの関数定義ファイルを1つにまとめる場合、ShowAUFInfoによって出力される最初の3行(下記のglobalで始まる3行)は、1回のみ使用するようにしてください。

 global AviUtl_plugin_directory = "C:\AviUtl\Plugins\"
 global AviUtl_plugin_copy = false
 global AviUtl_plugin_debug = false

この3行はAviUtlのプラグインディレクトリ等の設定を行うためのものですが、これがスクリプト内に複数存在すると(そして、その設定が異なる)と、エラーの原因になります。

*実行例: ノイズ付加フィルタ(addnoise.auf)の場合 [#kd66f51f]

&ref(aufilters_global_variables.png);~
&ref(aufilters_auf_function.png);

これは、[[将:http://latch-up.hp.infoseek.co.jp/]]さん作の[[ノイズ付加フィルタ:http://latch-up.hp.infoseek.co.jp/]](addnoise.auf)に対して、ShowAUFInfo.exeを実行した場合の出力結果です。

-1-3行目: global変数(再設定が必要)
--AviUtl_plugin_directory: AviUtlのプラグインディレクトリの指定
--AviUtl_plugin_copy: LoadAviUtlFilterPluginのcopyパラメータ用の変数
--AviUtl_plugin_debug: LoadAviUtlFilterPluginのdebugパラメータ用の変数

-5-7行目: AUFの名前

-8-9行目: AUFのパラメータ((「値の範囲」は、パラメータの種類によって、ない場合もあります。))~
 引数名 : パラメータ名 デフォルト値 値の範囲

-10-16行目((「LoadAviUtlFilterPlugin( ... )」の行は、メモ帳の設定によって「右端で折り返」していますが、実際には1行です。)): AU関数(AU_addnoise)。次の2つの関数からなるラッパー(Wrapper)関数。
--LoadAviUtlFilterPluginフィルタ: AUFのパス指定とAUFを実行する関数(以下、_AU関数と表記)の指定など。LoadAviUtlFilterPluginを参照。
--_AU関数(_AU_addnoise)の実行: この関数の名前は、上のLoadAviUtlFilterPluginフィルタによって指定されている。

-17-20行目: 使用例(example)

*ShowAUFInfo実行支援バッチスクリプト [#h210da3d]

AUFファイルをドラッグ&ドロップするだけで、ShowAUFInfo.exeを実行し、aufilters.avsを出力するバッチスクリプトを作ってみました。

詳しくは、[[ShowAUFInfo実行支援バッチスクリプト]]のページを参照。