FAQ/VirtualDubModで壊れたAVIが出力される
質問 †
VirtualDubModのスクリプトエディタでTrimフィルタを挿入した後にAVI出力すると、壊れたAVIファイルができあがるのですが?
回答 †
一部のバージョンのVirtualDubModにおいて、以下のような手順でエンコードした場合に、発生する現象のようです。
- スクリプトエディタで、Trimなどフレーム数の変更をともなうフィルタを挿入する。
- [File] -> [Edit] -> [Save & Refresh]を選択するか、[F5]キーを押して、AVSファイルを保存&更新する。
- VirtualDubModのメイン画面に戻り、[Save as...]からAVI出力する。
- 壊れたAVIファイルが作成される。
回避策 †
以下の方法を試してみてください。
- AVSファイルを保存した後、VirtualDubModのメイン画面に戻り、もう一度、そのAVSファイルを開きなおす(Refreshするだけではダメ)。
- [Save & Refresh](または[F5]キー)ではなく、[Save & Open as AVI](または[F7]キー)から、AVSファイルの保存&読み込みを行う。
テスト †
上記の現象を確認するために、次のような手順で、簡単なテストを行いました。
手順 †
- test.avs(下記参照)をVirtualDubModで開く。
- VirtualDubModのスクリプトエディタを開き、Trimフィルタを挿入。
- スクリプトエディタのメニューから[File] -> [Edit] -> [Refresh](または[F5]キー)で、AVSファイルを保存し、プレビュー画面を更新する。
- XviD/WMV9VCM*1コーデックを使ってAVI出力する。VirtualDubModのVideo設定は[Fast Recompress]に、各コーデックの設定はデフォルトのまま。
- Trim挿入後のtest.avs
AviSource("hoge.avi") Trim(10,19) ++ Trim(50,59) ++ Trim(100,119) return last
テストした環境 †
- ソース: AVI(Huffyuvコーデック, 640x480, YUY2, 240フレーム, 音声あり)
- AviSynthのバージョン: AviSynth 2.5.6 alpha(AVS 2.5.6 alpha (281004))
- コーデック:
- VirtualDubMod(使用したリビジョンについては、結果の表を参照。)
結果 †
VirtualDubModのリビジョン | 結果 | 詳細 |
---|---|---|
VirtualDubMod 1.5.4.1(build 2066)*2 | △ | XviDでは1フレーム欠けた。 |
VirtualDubMod 1.5.4.2(build 2070)*3 | △ | XviDでは1フレーム欠けた。 |
VirtualDubMod 1.5.10.1(build 2366)*4 | × | フレーム数0の壊れたAVIファイルが出力された。 |
VirtualDubMod 1.5.10.1(build 2439)*5 | × | Trim挿入前と同じフレーム数の壊れたAVIファイル*6が出力された。 |
*1 Windows Media Video 9 VCM
*2 VirtualDubMod_1_5_4_1_All_inclusive.zip
*3 Special bug fixed version of VirtualDubMod by Fizick
*4 VirtualDubMod_1_5_10_1_All_inclusive.zip
*5 Bugfixes (exe only) : 1.5.10.1 build 2439
*6 40フレーム以降が同じ画像になる。
最終更新日時: 2014-03-13 (木) 00:02:33 (3860d)