Merge
Merge (clip1, clip2, float weight=0.5) MergeChroma (clip1, clip2, float weight=1.0) MergeLuma (clip1, clip2, float weight=1.0)
これらのフィルタは、輝度、色差、またはその両方を、あるビデオクリップから別のビデオクリップへマージすることを可能にします。オプションの重み付け*1を使えば、2 つのクリップ間の比率を指定することができます。Merge は、v2.56 から内蔵されています。
clip1 は、 輝度または色差(どのフィルタを使うかによって異なる)をマージされるクリップです。つまり、その他のチャンネル(MergeLuma が使われるなら色差、MergeChroma なら輝度)は、まったく影響を受けません。
clip2 は、そこから輝度または色差が取得されるクリップです。MergeChroma では色差が取られ、MergeLuma では逆に輝度が取られます。
weight は、新しいクリップがどの程度の影響を受けるかを定義します。範囲は 0.0 から 1.0 までで、0.0 は影響なし、1.0 は指定されたチャンネルを完全に上書きします(デフォルト)。0.0、0.5、1.0 以外の weight が指定されると、このフィルタはわずかに遅くなります。
生成されるクリップのプロパティに関しては、こちらも参照してください。
# 輝度チャンネルのみぼかす。 mpeg2source("c:\apps\avisynth\main.d2v") lumvid = Blur(1.0) MergeLuma(lumvid) # 色差チャンネルで空間軸平滑化を行う。色差チャンネルは、 # オリジナルの画像と 50 対 50 の割合で混ぜ合わされる。 mpeg2source("c:\apps\avisynth\main.d2v") chromavid = SpatialSmoother(2,3) MergeChroma(chromavid,0.5) # 輝度チャンネルには TemporalSmoother (時間軸平滑化)と # 弱い SpatialSmoother (空間軸平滑化)を、色差チャンネル # にはよりきつめの SpatialSmoother を実行する。 # オリジナルの輝度チャンネルには、平滑化されたバージョンが # 75% 付け足される。色差チャンネルは、ぼかされたバージョンに # 完全に置き換えられる。 mpeg2source("c:\apps\avisynth\main.d2v") luma = TemporalSmoother(2,3) luma = luma.SpatialSmoother(3,10,10) chroma = SpatialSmoother(3,40,40) MergeLuma(luma,0.75) MergeChroma(chroma) # 2 つのビデオソースを平均化する。 avisource("c:\apps\avisynth\main.avi") vid2 = avisource("c:\apps\avisynth\main2.avi") Merge(vid2)
更新履歴:
v2.56 | Merge を追加 |
註: このページは、AviSynth 2.5.8 RC3 に同梱されている英語版ヘルプの日本語訳です。原文は、AviSynth をインストールしたフォルダ内の Docs/english/corefilters/merge.htm にあります。なお、このページのテキストおよび画像のライセンスは、オリジナルのそれに準じます。詳しくは、AboutLicense を参照してください。