avisynth64
64 ビット版 AviSynth とは? †
このページでは、64 ビット版 AviSynth について説明しています。64 ビット版 AviSynth は、通常版(32 ビット版)の AviSynth を 64 ビット版 Windows で動作するように移植したものです。
2010-05-24 現在、64 ビット版 AviSynth には、squid_80 氏によるビルドと JoshyD 氏によるビルドがあります。ただし、いずれも AviSynth rev.2 プロジェクトによる公式なリリースではなく、有志による個人ビルドです。
注意 †
2010-05-24 現在、64 ビット版 AviSynth の公式なリリースは存在しません。つまり、これから紹介するものは、いずれも非公式ビルドとなります。
このため、32 ビット版に比べ、64 ビット版は安定性に欠ける可能性があります。また、インストールには、レジストリの変更が必要となります(JoshyD 版)。これらのことを理解したうえで、あらかじめ環境のバックアップをとった上で実行するなどしてから、自己責任で使用してください。
なお、筆者は 64 ビット版 Windows 環境をもたないため、64 ビット版を試せていません。このページの内容は、avisynth64 プロジェクトのホームページ(下記の「リンク」を参照)や同梱されているヘルプなどを元に作成したものです。
squid_80 版 †
http://members.optusnet.com.au/squid_80/
- squid_80 氏による 64 ビット版 AviSynth。
- 2010-05-24 現在の最新版は、AviSynth 2.5.7 ベース。
- 上記のリンク先には、一部の AviSynth プラグインの 64 ビット版もある。
JoshyD 版 †
avisynth64 - Project Hosting on Google Code
- SEt 氏による AviSynth 2.5.8 のマルチスレッド対応ビルドを Intel C++ Compiler (icc) 11 を使って 64 ビット版としてコンパイルしたもの。
- マルチスレッド対応版をベースにしているため、SetMTMode()、MT() ともに使用可能(MT() の利用には、同じ場所で配布されている MT.dll が必要)。
- 内蔵関数はすべて利用可能。
- 代表的な外部プラグインのいくつかはすでに移植済み。avisynth64 プロジェクトまたは Doom9's Forum 関連スレッド(下記の「リンク」を参照)から入手可。
yo4kazu 版(プラグインのみ) †
X264 MixAQ OreAQ 32/64bit build. and avisynth x64 filter
- yo4kazu 氏による AviSynth プラグインの 64 ビット移植。
64 ビット版 AviSynth のインストール †
ここでは JoshyD 版のインストール方法について説明します。
- 64 ビット版 Windows を起動。
- 32 ビット版 AviSynth をインストール。インストーラがシステムパスとレジストリ登録を行ってくれる。
- アーカイブに同梱されているインストールスクリプト(Turbojet 氏提供)*1を管理者権限で実行。
- この DLL は、32 ビット AviSynth インストールの機能のいずれにも影響したり干渉したりしない。
- これがうまく機能しない場合は、DevIL.dll と avisynth.dll を C:\Windows\System32 ディレクトリにコピーする。
- この DLL は 64 ビットプログラム、および、64 ビットコーデックとのみ動作する。
- VirtualDub には 64 ビット版があり、こちらでダウンロードできるこのバイナリを使って AVS ファイルを読み込むことができる。必ず 64 ビット版(第2節下)を入手すること。
- ffdshow-tryouts などの 64 ビット VFW コーデックが必要。必ず x64 向けにコンパイルされたビルドをダウンロードすること。
- 内蔵関数はすべてちゃんと動作する。(あなたが利用できるのは)これらの関数と JoshyD 氏による移植版(プラグイン)に限定される。
- 既存の AviSynth フィルタの 64 ビット版を自分で書き、修正し、そしてコンパイルしてください。ほとんどのフィルタはオープンソースで、コンパイルによる制限のみを受ける。
- Intel の C++ コンパイラは、インライン ASM を理解し、ASM ブロックを見つけたときは VS2005 が解釈する「Intel's Syntax (インテルのシンタックス)」を使用する。
- GNU C++ コンパイラもインライン ASM を理解するが、この方法による移植をやっかいにする AT&T シンタックスを使用する。
- 必要ならスタンダードなアセンブリを使ってインラインアセンブラを書き直してください。YASM は、64 ビット Windows の機能をフルに備えています。
- squid_80 氏のホームページを訪れてください。
- 彼は、最初に AviSynth 2.5.5 をインライン asm なしでコンパイルし動作させるために、たくさんの重労働をした。
- 64 ビット AviSynth で使うためにコンパイルされたプラグインもある。
- フィードバック、問題、質問や懸念を Doom9's Forum のスレッドに報告してください。
- そこには、このプロジェクトで使用するために個人的に移植したプラグインがあります。
- もしバグがあれば、それを再現することができるようにクリップとサンプルスクリプトを提供してください。
- もしあなたがよく使うプラグインで 64 ビット版 AviSynth でサポートしてほしいものがあれば、フォーラムに立ち寄って、JoshyD 氏まで知らせてください。どんな機能のリクエストでも実現できるようベストを尽くします。
リンク †
- http://members.optusnet.com.au/squid_80/
- avisynth64 - Project Hosting on Google Code
- Doom9's Forum 関連スレッド: SEt's Avisynth 2.5.8 MT compiled for *X86_64*, Latest Build 4/10/2010 - Doom9's Forum
- X264 MixAQ OreAQ 32/64bit build. and avisynth x64 filter
- モモチンのブログ VirtualDub64とAviSynth64の導入 1