Fade のバックアップの現在との差分(No.3)


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FadeIn (clip clip, int num_frames, int "color", float "fps")
FadeIO (clip clip, int num_frames, int "color", float "fps")
FadeOut (clip clip, int num_frames, int "color", float "fps")
}}

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#pre{{
FadeIn0 (clip clip, int num_frames, int "color", float "fps")
FadeIO0 (clip clip, int num_frames, int "color", float "fps")
FadeOut0 (clip clip, int num_frames, int "color", float "fps")
}}

#code{{
#pre{{
FadeIn2 (clip clip, int num_frames, int "color", float "fps")
FadeIO2 (clip clip, int num_frames, int "color", float "fps")
FadeOut2 (clip clip, int num_frames, int "color", float "fps")
}}

FadeOut は、ビデオストリームをその終端で黒または指定された RGB 色になるように線形的にフェードアウトさせます。同様に FadeIn は、ビデオストリームを先頭の黒または指定された RGB 色から線形的にフェードインさせます。FadeIO は、FadeIn 関数と FadeOut 関数をそれぞれ組み合わせたものです。(存在するなら)音声トラックも、線形的に無音へフェードアウトまたは無音からフェードインします。フェーディングは、ビデオの最後(または最初)の '''num_frames''' フレームのみに影響します。最後(または最初)のフレームは、完全ではないがほぼ黒色(もしくは指定された色)になります。さらに真っ黒(もしくは完全に指定された色)のフレームが、最後(または最初)に追加されます。したがって、総フレーム数は 1 つ増えます。

FadeIn0 / FadeOut0 は、追加フレームを含みません。これは、音声のみのクリップを処理したり、2、3 個のフェード処理をつなげて、2 乗則または 3 乗則のフェード効果を得たいときに役立ちます。例えば Clip.FadeOut0(60).FadeOut0(60).FadeOut(60) は、ずっと急激な立ち下がりとより緩やかな収束を与えます。50% のポイントはフェードの第 12 フレームで、第 30 フレームではフェードは 12.5%、第 45 フレームで 1.6% となります。効果は、音声の方がより顕著です。

FadeIn2 / FadeOut2 は、クリップの先頭または終端に黒(もしくは指定した色の)フレームが 2 フレーム追加されるということを除けば、同じように動作します。このフィルタの主な目的は、Windows Media Player (WMP)におけるバグを回避することです。テストしたすべてのバージョンの WMP は、MPEG ファイルの最終フレームを再生することができません。代わりに WMP は、再生が終了するときに最後から 2 番目のフレームで停止します。このため FadeOut を使用すると、映像が終了するときに、目障りな、ほぼ黒だか完全には黒ではないフレームが画面上に表示されたままになります。FadeOut2 は、この問題を回避します。

'''color''' パラメータはオプションで、デフォルトは 0 <黒>、クリップのフォーマットが RGB ベースか YUV ベースかにかかわらず、RGB 値として指定されます。色指定に関する詳しい情報は、[[こちら>Colors]]を参照。

'''fps''' パラメータはオプションで、デフォルトは 24.0、音声のみのクリップにおける '''num_frames''' への参照を提供します。ビデオストリームが存在する場合は無視されます。もしサンプルアキュレートな音声の配置が必要とされるなら、fps=AudioRate()((訳者註: AudioRate は、音声のサンプリング周波数を取得するための AviSynth 内蔵関数。[[こちら>ClipProperties]] も参照。))に設定してください。
'''fps''' パラメータはオプションで、デフォルトは 24.0、音声のみのクリップにおける '''num_frames''' への参照を提供します。ビデオストリームが存在する場合は無視されます。もしサンプルアキュレートな音声の配置が必要とされるなら、fps=AudioRate()((訳者註: AudioRate は、音声のサンプリング周波数を取得するための AviSynth 内蔵関数。[[クリップのプロパティ>ClipProperties]] も参照。))に設定してください。

FadeOut(clip, n) は、[[Dissolve]](clip, [[Blackness>BlankClip]](clip, n+1, color=$000000), n) (FadeOut2 は n+1 の代わりに n+2、FadeOut0 は n+1 の代わりに n)の省略形です。

''更新履歴:''

|v2.06 まで|FadeIn / FadeIn2 コマンドは存在しないが、次のように Dissolve の引数を反対にすることによって同じ効果を得ることができる: Dissolve(Blackness(clip, n+1, color=color), clip, n)|
|v2.07|FadeIO / FadeIO2 コマンドが追加される。すべてのフェード関数に color パラメータが追加される。|
|v2.56|FadeIn0 / FadeIO0 / FadeOut0 コマンドが追加される。すべてのフェード関数に fps パラメータが追加される。|

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註: このページは、AviSynth 2.5.7 に同梱されているマニュアル(英語版)の日本語訳です。原文は、AviSynth をインストールしたフォルダ内の Docs/english/corefilters/fade.htm にあります。なお、このページのテキストおよび画像のライセンスは、オリジナルのそれに準じます(詳しくは、[[AboutLicense]] を参照)。
註: このページは、AviSynth 2.5.8 RC3 に同梱されている英語版ヘルプの日本語訳です。原文は、AviSynth をインストールしたフォルダ内の Docs/english/corefilters/fade.htm にあります。なお、このページのテキストおよび画像のライセンスは、オリジナルのそれに準じます。詳しくは、[[AboutLicense]] を参照してください。