サンプルスクリプト/クリップの向きを変える
今日の献立 †
今回は、画像の向きを、左に 90 度、右に 90 度、そして 180 度の 3 通りのパターンで回転させてみましょう。
材料 †
- TurnLeft(AviSynth 内蔵フィルタ)
- TurnRight(AviSynth 内蔵フィルタ)
- Turn180(AviSynth 内蔵フィルタ)
- AviSource(AviSynth 内蔵フィルタ)
- 他のビデオ入力フィルタでもよい。
作り方 †
- ビデオクリップを左(反時計回り)に 90 度回転させるには、TurnLeft フィルタを使います。
AviSource("C:\path\example.avi") TurnLeft()
- 右(時計回り)に 90 度回転させるには、TurnRight フィルタを・・・
AviSource("C:\path\example.avi") TurnRight()
- そして、180 度回転させるには、Turn180 フィルタを使います。
AviSource("C:\path\example.avi") Turn180()
ひとくちメモ: Turn180を使わずに180度回転させる方法 †
Turn180 フィルタは、AviSynth 2.5.5 から追加されたフィルタです。これよりも前のバージョンで(あるいは、Turn180 を使わずに)、クリップを 180 度回転させるには、次の 2 通りの方法が考えられます。
- TurnLeft(または、TurnRight)を 2 回連鎖させる。
AviSource("C:\path\example.avi") TurnLeft().TurnLeft() # TurnRight().TurnRight() でもよい
- FlipVertical と FlipHorizontal フィルタを連鎖させる。
AviSource("C:\path\example.avi") FlipVertical().FlipHorizontal() # FlipHorizontal().FlipVertical() でもよい
FlipVertical はクリップの天地を(ちょうど裏返しにしたような状態で)反転させ、FlipHorizontal はクリップの左右を反転させるフィルタです。
ひとくちメモ: TurnLeft/TurnRight/Turn180 使用時の注意 †
- ビデオクリップがインターレースの場合、あらかじめインターレース解除を済ませておきましょう。
- ビデオクリップの色空間が YUY2 の場合、あらかじめ Convert フィルタを使って RGB32 に変換しておいたほうがいいでしょう(色差情報の 50% が失われるのを防ぐため)*1。
関連レシピ †
- ありません。
最終更新日時: 2014-03-11 (火) 03:51:07 (3927d)