サンプルスクリプト/フェードイン
今日の献立 †
映像効果の 1 つにフェードインがあります。フェードインとは、黒一色(または他の単一色)の画面から、次第に別の画面が浮き上がってくるような効果のことです。今回は、サンプル動画(example.avi)をフェードインさせてみることにしましょう。
材料 †
作り方 †
- AviSource フィルタで example.avi を開きます。下の画像は、example.avi の各フレームを縮小して、左から順番に並べたものです。
# ソースの読み込み AviSource("example.avi")
- FadeIn フィルタを適用します。括弧内の数値(整数)は、フェードインの対象となるフレーム数です(下記の例では 2 を指定)。
# フェードイン FadeIn(2) # 先頭の 2 フレームがフェードインの対象
FadeIn フィルタを使うと、先頭に真っ黒なフレームが 1 フレーム追加されます。つまりクリップのフレーム総数は、1 増加することになります。 - 完成したスクリプトは、以下のとおりです:
# ソースの読み込み AviSource("example.avi") # フェードイン FadeIn(2) # 先頭の 2 フレームがフェードインの対象
ひとくちメモ: FadeIn フィルタの正体 †
AviSynth のマニュアルには、「FadeOut(n)」(n は整数)は以下の省略形であると記されています。
Dissolve(clip, Blackness(clip, n+1,color=color), n)
これを「FadeIn(n)」に置き換えると、次のようになります。
Dissolve(Blackness(clip, n+1, color=color), clip, n)
Dissolve は、2 つ以上のビデオクリップをクロスフェード(オーバーラップ)させながら結合するフィルタです。このスクリプトの意味を簡単に説明すると、「n+1 フレーム、color 色の空(から)のクリップ*1と clip を、n フレーム分オーバーラップさせながら、クロスフェードさせる」ということになります。
具体的な例をあげると、
clip = AviSource("example.avi") # フェードインさせるクリップ n = 2 # オーバーラップするフレーム数 color = $000000 # 色 FadeIn(clip, n, color=color)
上記のスクリプトは、
clip = AviSource("example.avi") # フェードインさせるクリップ n = 2 # オーバーラップするフレーム数 color = $000000 # 色 Dissolve(Blackness(clip, n+1, color=color), clip, n)
と同じということになります。
関連レシピ †
最終更新日時: 2014-03-11 (火) 03:51:12 (3927d)