VFAPI経由でソースを読み込む
LoadVFAPIPluginフィルタ †
LoadVFAPIPluginフィルタを使えば、VFAPIプラグインを利用して、VFAPI対応ソフトウェアのプロジェクトファイルやMPEG-2などのビデオクリップ(以下、VFAPIファイル)を読み込むことができます。
代表的なVFAPI対応ソフトウェアには、TMPGEnc(*.tpr)、AviUtl(*.aup)、DVD2AVI(*.d2v)などがあります*1。
LoadVFAPIPluginの書式は以下の通りです。
LoadVFAPIPlugin("filename", "filtername")
- filename: VFPファイルのパス
- filtername: 関数名(任意)
filenameには、TMPGEnc.vfp、aviutl.vfp、m2v.vfpなどVFPファイルの名前を記述します。パス付きで指定することもできます。
filternameは、VFAPIファイルを読み込むときに使用する関数の名前です。任意で名前を付けることができます。
LoadVFAPIPluginの使用例 †
次にLoadVFAPIPluginの使用例を見ておきましょう。
aviutl.vfpを利用して、aupファイル(AviUtlのプロジェクトファイル)を読み込む例です。
LoadVFAPIPlugin("C:\Program Files\aviutl99\aviutl.vfp", "AUPSource") AUPSource("D:\Source\test.aup") FlipVertical()
一行目は、aviutl.vfpの場所と、aupファイルを開くために使用する関数の名前を指定しています。aviutl.vfpの場所は環境によって異なりますので、違う場所にある場合は、変更する必要があります。関数の名前は、AUPSource以外でもかまいません。
二行目では、一行目で名付けたAUPSourceという関数を使って、実際にaupファイルを開いています。
LoadVFAPIPluginを使って、VFAPIファイルを読み込むと画像が上下反転します。このため、最後にFlipVerticalフィルタを使って、画像を正しい位置に反転し直しています。
VFAPIの仕様 †
VFAPIの仕様で、クリップの色空間はRGB24になります。~RGB24に対応していないフィルタをかけたいときは、Convertフィルタで色空間を変更する必要があります。
- 例
LoadPlugin("D:\Plugins\warpsharp.dll") LoadVFAPIPlugin("C:\Program Files\aviutl99\aviutl.vfp", "AUPSource") AUPSource("D:\Source\test.aup") FlipVertical() ConvertToYUY2() # ConvertToYV12()でも可。 KenKunNR()
warpsharpプラグイン(warpsharp.dll)に収録されいてるKenKunNRフィルタは、YUY2とYV12にのみ対応しています。そのため、ConvertToYUY2、またはConvertToYV12で色空間を変換していから、使用しなければなりません。
vfapi2.avs †
vfapi2.avsは、LoadVFAPIPluginフィルタを利用したVFAPIファイルの読み込みを、より簡単に行うためのスクリプトです。vfapi2.avsについては、こちらを参照。
VFAPI Reader Codec †
VFAPI Reader Codecをインストールすると、付属の変換ツール(VFAPIConv.exe)でVFAPIファイルを参照AVI形式に変換し、VFAPIに対応していないアプリケーションで開くことができるようになります。
- VFAPI Reader Codec(Hori Homepage )
これを利用すると、以下のように、LoadVFAPIPluginフィルタではなく、AviSourceフィルタを使って、VFAPIファイルを開くことができます。
AviSource("test_aup_vfapi.avi") # test_aup_vfapi.aviはVFAPIConv.exeで変換したVFAPIファイル