WAVI
概要 †
WAVI(wavi.exe)は、AVI ファイルまたは AVS ファイルから最初の非圧縮 PCM 音声トラックを抽出して、WAV ファイルに保存するためのコマンドラインツール。なお、同様の機能を持つツールに、avs2wav がある。
同梱されている SILENCE(silence.exe)は、無音の WAV ファイルを生成するためのコマンドラインツール。
オリジナル版の作者は、alv42(Tamas Kurucsai)氏。tebasuna51 氏や Chikuzen 氏による修正版も出されている。
WAVI の入手 †
オリジナル †
SourceForge.net: WAVI - save WAV from AVI/AVS から入手可能です。
wavi 1.06 fixed by tebasuna51 †
tebasuna51 氏による wavi 1.06 の修正版が、以下のページから入手可能となっています。
» SourceForge.net: WAVI - save WAV from AVI/AVS: Detail: 2957741 - bug in wav header
WAVI 1.06m by Chikuzen †
Chikuzen 氏による修正版。2011-06-18 時点では、これが最新。上の tebasuna51 氏による修正パッチも取り込まれている。
» Fix crash of wavi - Doom9's Forum
WAVI のライセンス †
- GNU General Public License(GPL)
WAVI の使用法 †
wavi <avi-file> [ <wav-file> [ /R | /X | /M <mask> ] ]
WAVI のパラメータ †
- avi-file: PCM 音声を持つ AVI/AVS ファイル。
- wav-file: 出力 WAV ファイル。「-」で標準出力に切り替わる。指定なしなら、音声トラックの情報のみ表示。
- /R: WAV ヘッダなしでサンプルの raw(生)ファイルを書き出す。
- /X: マルチチャンネル音声に対し、デフォルトのチャンネルマスクを含む拡張 WAV ヘッダを書き出す。
- /M <mask>: マルチチャンネル音声に対し、指定されたチャンネルマスクを含む拡張 WAV ヘッダを書き出す。
チャンネルマスクおよびその他の情報については、ヘルプを参照(ヘルプの出し方については、下記参照)。
SILENCE の使用法 †
silence <wav-file> -f -l <length> -c <channels> -s <sample-rate> -b <bits-per-sample>
SILENCE のパラメータ †
- <wav-file>: 出力 WAV ファイル。指定なしなら、標準出力に書き出される。
- f: 浮動小数点サンプルが使用されることを伝える。
- l: 音声トラックの長さ(秒単位)。デフォルト: 1.0。
- c: 音声チャンネルの数。デフォルト: 1。
- s: サンプリング周波数。デフォルト: 48000。
- b: サンプルあたりのビット数。デフォルト: 16。
ヘルプの出し方 †
WAVI および SILENCE のヘルプは、パラメータなしで起動することで表示することができます。たとえば、コマンドプロンプトで、以下のように入力します。
cd /d <WAVI のあるフォルダのパス> wavi
WAVI がカレントドライブにある場合、cd コマンドの /d オプションは不要です。WAVI のあるフォルダのパスは、フォルダをコマンドプロンプトのウィンドウにドラッグ&ドロップすることで入力することができます。